うなぎの蒲焼といえばビールや日本酒が定番ですが、実はワインとのペアリングも魅力的な
選択肢です。甘辛いタレの濃厚な味わい、香ばしく焼き上げた皮の風味、ふっくらとした身の
食感――うなぎの蒲焼には、ワインの持つ多様な個性が意外なほどマッチします。
この記事では、白ワイン、オレンジワイン、赤ワインという3つの異なるタイプのワインと
うなぎの蒲焼のペアリングを実際に試した結果をご紹介します。それぞれのワインがうなぎの
蒲焼とどのように調和するのか、またどんな楽しみ方ができるのか、詳しく解説していきます。
うなぎの蒲焼とシャルドネのペアリング
フランス ラングドック ルーシヨン リムー 辛口の白ワイン「IIIB(トワベー)・エ・オウモン 白」

ペアリング
トロピカルフルーツやバニラを想わせるふくよかな味わいの白ワインと
うなぎの蒲焼を合わせてみました。ワインのやや強めで引き締まった
酸味と濃厚でリッチな樽の厚みで蒲焼の繊細さが埋もれがちです。
ワインの主張が強いので、「コクのあるシャルドネが好きで、うなぎとも
合わせてみたい」という方は、タレ強め・山椒多めの蒲焼で試してみる
のがおすすめです。蒲焼よりも白身魚の西京焼きやクリーム系の料理の
方が相性が良いかもしれません。
うなぎの蒲焼とオレンジワインのペアリング
ポルトガル アレンテジャーノ 辛口のオレンジワイン「アート・テッラ クルティメンタ」

オレンジワインのペアリング
クリーンでフレッシュなオレンジの香りのオレンジワインと、うなぎの
蒲焼を合わせてみました。ワインの穏やかで丸みのある酸がうなぎの
脂をやさしくリセット、ほろ苦さとミネラルが炭火焼きの香ばしさを
引き立てます。甘辛いタレと心地よく調和し、後味をスッキリまとめて
くれる。フルボディの赤ワインほど重くなく、シャルドネ樽熟成ほど
主張しすぎないため、「うなぎの蒲焼×ワインのペアリング」に初めて
挑戦する方にもおすすめです。
うなぎの蒲焼とカベルネ・ソーヴィニヨンのペアリング
スペイン カスティーリャ・ラ・マンチャ フルボティの赤ワイン「メルセデス・エグーレン カベルネ・ソーヴィニヨン」

カベルネ・ソーヴィニヨンの
ペアリング
カシス、ブラックベリー、ジャムのような黒系果実を感じる赤ワインと
うなぎの蒲焼を合わせてみました。ワインの果実味・酸味とタレの甘みが
寄り添い、甘辛だれとの一体感が生まれます。肉厚なうなぎの食感にも
対応できるワインの強さがあるのですが、やはりフルボディ寄りの
赤ワインはやや重く、タレと脂のコクが全体的に濃くなりがちです。
タレ控えめ、香ばしさを前面に出した焼き加減で、山椒を利かせ、辛みと
スパイス感を足すと良いかもしれません。
今回、うなぎの蒲焼と3種類のワインのペアリングを試した結果、最もおすすめなのは
オレンジワインです。穏やかな酸味とミネラル感が、うなぎの脂と甘辛いタレの両方と
バランスよく調和し、香ばしさを引き立てます。
シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンのように、一般的にうなぎには合わないとされている
ワインでも、工夫次第で新しい味わいの扉を開くことができます。タレの量や山椒の加減を
調整したり、ワイン自体の温度を変えたりすることで、様々なマリアージュを楽しむことが
できるでしょう。
ぜひ、あなたのお気に入りのうなぎとワインの組み合わせを見つけて、新たな食の楽しみを
広げてみてください。
「料理に合わせる」をペアリングの参考にさせていただきました。
※掲載した写真に写っているうなぎの蒲焼は、「谷根千」の実店舗で購入した商品です。
・千駄木 鳥安 さんの 蒲焼

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