古酒や一部の自然派ワインなどの澱が多いワインは、ボトルを寝かせて保管している状態から
急に立ててしまうと、たちまち澱が舞い上がってしまいます。
パニエ(Panier)は、保管していたままの角度を維持して、澱が舞い上がるのを防ぎます。
古酒の美味しい飲み方
今回は、ゆっくりと時間をかけて、古酒ワインを空気に触れさせて、長い年月をかけて熟成され
凝縮した成分を大きく開いて、当りは柔らかく、香りと旨みも出してみたいと思います。
古酒の場合、ワインの天然成分が長い年月を経て
固形化し、澱が発生していることがあります。
ボトルをパニエに斜めに寝かせ、ボトルを動かさない
ようにして澱を沈澱させます。
抜栓とワインを注ぐときも、パニエに寝かせたまま
静かに行います。
コルク栓を抜く
ナイフをキャップシールに押し当てて、くるりとナイフ
を回して、出っ張りの下の部分に切れ目を入れます。
キャップシールの切れ目と、ボトルの間にナイフの刃を
引っ掛けて、キャップシールをはがします。
古酒の場合、コルクがもろく崩れやすいので、
スクリューをコルクに対して平行に入れるように
突き刺して、コルクが割れないようにします。
上段フックがボトル口に掛かるようになるまで、
ハンドルを回して、スクリューの回転に任せて、
静かに、ねじ込んでいきます。
ボトル口に上段フックを引っ掛けて、ハンドルを持ち、
コルクを真上に引き上げます。
古酒のもろく崩れやすいコルクを慎重にゆっくりと真上に
引き上げていきます。
ある程度引き上げたのち、下段フックに掛け替えて、
さらに真上に引き上げます。
ワインの液面が高くなっているので、最後は上から空気を
入れるようにしてコルクを抜き取ります。
抜栓直後のワインの味わいを確認する
コルクを抜いたあと、すぐにワインを50ccほどグラスに
注ぎ、開けたてのワインの味わいを確認します。
赤ワインの酸味と渋みを強く感じました。
ボトルを3~4時間パニエに寝かせ、ワインを空気に触れさせる
パニエにボトルを斜めに寝かせて、ワインの空気に触れる
液面を大きくし、栓をしないで3~4時間放置します。
そして、飲む前に冷蔵庫で20分くらい冷やします。
飲み残しは、栓をして冷蔵庫に保存してください。
2日目も美味しくいただけると思います。
結構時間がかかりましたが、当りや酸味、苦みを柔らかくすることができました。
パニエを使って、ご家庭でもお気軽に古酒ワインをお楽しみいただけると幸いです。
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